明日以降に並び立てるより前日の方が良いかなあと思いまして。

  折原の感情であり折原の言葉であり折原のものだけでしかないので、自己責任で読んでね。

 

 

 

 

 

 

 

  私はあまねが苺どろっぷに入った事をきっかけとして、

  地下アイドルやシンガーの存在、普段行くライブとはまた少し違った空気のイベント、この世界を知ったので、

  「苺どろっぷ(AncrossiL)からヲタクになって、明日が終われば主現場が無くなる」

  と言っている方々と感覚が似ている気がしています。

 

 

 

 


  折原が自身のサークル卒業について現実的に考えはじめたのが昨年冬の2.3月辺りからで、

  メンバー1人1人にそれぞれの伝え方で話をしたのが4月中頃、分かりやすく言えばAncrossiL主催イベントの前後だったと思います。

 

  その時は今よりずっともっと自分に余裕が無くて、自分の事しか考えておらず、いや遠い目で見られる時に冷静に考えたりもしていたんですけど、結果的には前回ブログ記事の結論に至りました。

 

 

  色々な事を様々な面から見て自分なりに考えて、「私1人居なくなってもこのサークルは続いていくだろう」と思っていて。なんだろうな悪い意味とかネガティヴってる訳でも無く、AncrossiLとAncrosseRに安心と安定と信頼があったんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  自身の卒業を考え始めてから1年経った頃にAncrossiLが解散するなんて正直思っていなくて。

  もっと言えばみゆうさんが活休する事も、ひよりが移籍する事も、はづきの考えとかも、全然予想していなくて。

 

  「自分が卒業して落ち着いたらまたAncrossiL定期に通おう」とさえ思っていた当時だったので、卒業してAncrossiLに籍が無くなったとしても自分の中からAncrossiLの存在は無くならないと思っていました。

  AncrossiLはずっとそこに在ってくれる気さえしていたかもしれない。難しい事だとよく知っている筈なのに。だから自身も卒業を決断したのに。

 

 

 

 


  いつから、どのタイミングで、「解散」という単語が出て来始めたのかもうあまり覚えていませんが、折原在籍中のAncrossiLミーティングで話し合いを重ね解散が決定しても、ずっと実感は無かったです。自身が卒業する事も実感が無かったのでそうと言えばそうかもしれない。

 


  正直折原は本当に自分の事しか考えられていなかったので、「3月で解散だけど3月まで居る?」と問われた時に「年内でやめる」と答えたんです。

  問われた時も卒業を決めた時も、まさか自身が卒業して年が明けた後動けるメンバーが2人だけという事態になると思っていなかったので、12月21日が近付くにつれて少し後悔したのが本音です。私達も年齢ばかりは大人ですが、社長や代表者にあたる人間がいない組織を動かすには2人は少なすぎる。

 


  籍を置いてない身でどこまで介入して良いのか分からなかったので、定期でのみスタッフとして関わらせていただきましたが、もっと何か出来たんじゃないかなとも思います。思っています。どうなんだろう。あまねもれもんさんも頑張りすぎてしまう可愛い人達だから。おせっかいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  お客さんだけでなく、演者さんも「AncrossiL解散なの」とツイートしてくれていました。

  公式アカウントから解散についてお知らせが出た時、折原のタイムラインに演者さんが呟いてくれた「AncrossiL解散」の文字が並びました。

  夜森みずきさんはブログ記事として出してくれました。その記事に、「AncrossiLのお客様はいつもライブを盛り上げてくださる」と記載してありました。

  AncrossiLの折原藍として外部イベントに出演する時、「あんくろのお客さんは誰でも盛り上げてくれるから嬉しいし暖かい」と楽屋で声をかけられる事も多かったです。

 

  表現者人間性によって応援してくれるファンの人間性も変わると思っている折原は、ひどく嬉しかったし、誇らしかったです。

  外部イベントでメンバーの出演が終わった後「ありがとうございました!」と挨拶する君達の姿はとても愛おしくて、同時にこのサークルの素晴らしさを実感しました。

 

 

 

 


 

 

  何年か前、あまねが苺の天音になり、

  色々な話を聞いていく中で、自分の中でこのサークルが特別なものになっていきました。

 

 

 

  初めて行ったライブでれもんさんのステージを観て衝撃を受けて、それまで持っていたイメージががらりと変わりました。

 

 

 

  普段学校で話して笑う顔と違う表情をしていた、まるで別人のようなあまねは、とても輝いて見えました。

 

 


  自分の周りの人間達が入っていく度に、少しずつ距離が近づいて、

  自身が加入し、時を過ごす内に少しずつ大切な場所になっていて、

  卒業した身で烏滸がましいですが、在籍中も今もAncrossiLを居場所だと思っています。

 

 

 

 

 

 

 


  (在籍メンバーでない上に12月に卒業した身でありながら本当に烏滸がましい事しか言ってないので許して欲しいと思っている)

 


  明日ステージに立つメンバー、事情で立てないメンバーも、各々明日に向けての感情を持っていると思います。

  創設から最後までAncrossiLを守ってくれた小鳥遊と、AncrossiLの為に身も時間も削ってくれた天音は特に、折原が語ってはいけないほど、考えられないくらいの想いを持っているのだと思います。

 

 

 

  卒業し、籍が無い実感がある現状、実は明日自分がどういう立ち位置だと思って臨めばいいのかわかっとらん。

  ゲストだけどゲストじゃないしでもゲストだしみたいな。罪悪感が無いと言えば嘘になるし、メンバーと名乗るのも違うし。

  でもとても個人的な話をして良いのなら、「AncrossiLの解散」より「小鳥遊と天音への感謝」の気持ちの方が大きいかもしれない。

  「少女Aの幸福論」でれもんさんとあまねが折原を送り出してくれたように、私が(私だけではないけれど)2人を送り出すような気持ちかもしれない。

 

 

 

  AncrossiLの解散は、どう言葉にして良いかわからないけれど、それより本当に長い間この場所を守ってくれた2人への感謝の気持ちが大きい。

  2人を支えてくれて、AncrossiLも支えてくれた君達への感謝も大きい。AncrossiLという居場所への、感謝の気持ちが大きい。

 

 

 

 

 

 

 


  明日は感傷に浸るものでもなく、語るわけでもなく。

  言うならばそう、年明け前のCrossing☆Nightのような空気で、折原の居場所になってくれたAncrossiLに感謝と愛を込めてステージに立ちます。

  「ああ、AncrossiLの折原って、こうだったよな。AncrossiLって、こうだったよなあ」と思って。

 

 

 

  明日だけは「AncrossiLの青色、シンガーの折原藍」で在る事を許してね。

  AncrossiLを愛した全員にとって忘れられない日になりますよう。